こんにちは、スズキです。
名古屋市の中心地にエンゼルパークという有料地下駐車場があります。
その中にひっそりと佇む「カフェ・ファゼンダ」
コーヒーショップのチェーン店です。
地下鉄名城線「矢場町駅」より5・6番出口方面に向かうと右手に。
地下鉄に乗る前にコーヒーでも飲みたくなってしまって。
本当は缶コーヒーでもよかったんです。
そのお店の前に「テイクアウトOK」って書いてあったから。
お店に入ると、意外と空いていた。
大きめの席でもいいとのことで、店内でのんびりしていくことにした。
そこで飲んだコーヒーのこと。
エメラルドマウンテン(500円)を注文。
ハンドドリップで煎れてくれるコーヒーだそうで、普通のコーヒー(330円)より、少しお高め。
特に深く考えもせず注文したこのコーヒーが「心地よかった」という話。
喫茶店で、コーヒーについてそんなに考えることは少ない。
しょうが無くコーヒーを飲んでいることもあるからだ。
旨い、不味いで言えば、紅茶のほうが振れ幅が大きいと思っている。
だから、コーヒーだと無難。
とりあえず、我慢できる味で出てくる。
だからコーヒーを頼む。
特にコーヒーに拘っている店でなければ、出てくるのは普通のコーヒー。
可も無く不可も無いコーヒー。
おいしさのレベルで言うと「普通」
今までの経験だと、おいしさというのは、
- 旨い!!
- まずい、、、
- 旨いわけじゃない、まずいわけじゃない
の3種類に分かれていた。
3番がいわゆる「普通」な味だ。
3番には主張がない、旨いと不味いからモレたモノが3番にしょうがなくいるだけ。
だから「普通の味」について深く考えなかった。
だって、ニュートラルで、何も感じなかったから。
それが今日、カフェ・ファゼンダで出会ったコーヒーは違ったのだ。
ニュートラル、普通だということを、強く主張してくれるコーヒーだった。
「僕は初めから普通なんですよ!!!」と主張していてくれる。
驚きの旨い!!!ではないのだが、脇役の様な存在で、それがすごく際立っていて。
目立った特徴があるわけでもなく、よくあるコーヒーの味。
ただ、そのよくある味を、ストレートに表現してくれるような真っ直ぐな味だった。
日常においても「普通」という言葉を使うとき、当たり障りがなく、どちらにも振れていないようなことを指すことがある。
それは、右にも左にも振れていないのか、真っ直ぐど真ん中を突っ走っているのか。
それによって、「普通」の感覚が大きく異なるのだ。
「普通」を突き進める人は、普通では無いと思う。
僕の中で生まれた「普通」のパラドックス。
あえて普通という道を選ぶのも、楽しいモノなのだろう。
そんな「普通」のコーヒーを飲み干してしまったから、調子に乗って2杯目を頼む。
こんな昼下がりも悪くない。