事実のそれよりも、誰が言ったのか、みたいなことが重視される傾向がある。
あの人が言っているから、あの人のスタイルだから。
そう思ったときに、好き嫌いのバイアスがかかっているなら、それを自分で認識しておきたいのだ。
相手のことを好きだったり、相手のことを信じていたりすると、プラスの方向に作用する。
相手が待ち合わせに遅刻したとして
・なぜ時間通りにこないんだ、いい加減なヤツだ
・時間通りに来ないのは、電車が遅れているのだろう
・遅れるという連絡もないけど、事故に巻き込まれているのかな
と相手によって、気持ちは変わるもの。
それが憧れの人や好きな人なら尚更で。自分自身のコンディションによっても変化するものでもある。
だからこそ、この人のことを好きだから、あの人のことは嫌いだから、と無意識でジャッジするのではなく、その判断の振れ幅を自分自身で認識しておきたい。
好きとか嫌いとか、そういったものが、無意識のうちに判断に影響を及ぼすのであれば、ものごとの原因がどこにあるか分からなくなってしまうのだ。
もちろん許してあげる、心配する、みたいな気持ちを持つことは悪いことではないし、思いやる気持ちは大切なものだけど。
起きている事象と、好き嫌いの気持ちは丁寧に分けて考えたいもの。
公私混同ではないが、いろんな感情をごちゃまぜにして判断してしまうと、冷静な答えを導き出せなくなるのだから。