いつもより1時間遅い電車に乗った。
制服姿の学生はおらず、部活のユニフォームを着た学生ばかり。
いつもより1時間遅い電車だからか、もちろん夏休み期間ということもあるけれど。
僕にとっては、いつもの通勤時間、ちょっと時間帯が変わるだけで、風景は全く違うものに。
毎日見ていた普通の光景は、まったく普通ではなかった。
たまたま僕が切り取っていた光景だっただけ。
毎日見ていると普通に思えてしまうし、その程度の粒度でしか見ていなかったのだろう。
見るだけでなく、肌で感じたり音や匂いで感じたり。
それらを都合のいいように切り取るのはナンセンスだな、と思ったり。
いつもと違うことをすると新しい気づきがある。
時間を変えたり、場所を変えたり、付き合う仲間を変えたり。
その気づきは、何かを変えないと見えないものだろうか。
「いつもと同じ」という安心感があるから、そこに甘えてしまうのだろう。
実際は、そこらじゅうで違うことだらけ。
上手に目をつぶって、それらを「普通」と呼んでいるだけ。
今日は朝から、想定外のことばかりだった。嬉しいことも、そうでないことも。
想定内だったら「普通だな」なんて思ってしまうのかな。
粒度をあげて、もうちょっと毎日を楽しみたいよね。