YouTubeの関連動画に出てきたのはポルノグラフィティの「ミュージックアワー」
2000年にリリースされた3作目のシングルだ。ポカリスエットのCMソングにも使われていて、当時から記憶にある音楽。
ノリの良さがあり、自然とテンションが上がってくるのは、さすがポルノグラフィティ。
歌詞の中には「ラジオネーム恋するうさぎちゃん」「キミが胸を焦がすから」なんて台詞が。
ポイントポイントで、記憶に残る歌詞だったけれどじっくりと聞いたことは無かったし、歌詞を追いかけたこともなかった。
文章に触れるようになってから、J-POPの歌詞が気になってしまう。リズムに合わせて調整された言い回しや、韻を踏んだり、文章の切れ目を利用してみたり。とはいえ、ポルノグラフィティの歌詞は難しい。
テンポも速いし、何を言っているのか聞き取って理解するのに精一杯だった。
例えば僕が大好きな小沢健二だったら。
ペースも掴みやすく、言い回しも分かりやすい。
そして何よりもタイトルと歌詞が想像しやすい。
「カローラIIにのって」「ぼくらが旅に出る理由」「大人になれば」
なんとなく想像がつくのだけど。
ポルノグラフィティの「ミュージックアワー」は何を想像して聞いてみたらいいのか。
歌詞情報サイトで「ミュージックアワー」と検索しながら、歌詞を追いかけていくと。
びっくりしたのはその言い回し、というか冒頭の歌詞。
これ、歌詞なの???と思うくらい平凡で当たり前の台詞になっている。
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から始まっていることに、驚きを隠せなかった。
このアナウンサーが読み上げそうな台詞が、あれだけポップな音楽に合うのだろうか。
YouTubeの赤い印を先頭まで戻して、神経を集中させて聴く。
確かに、そのままの台詞を歌っていた。
ラジオの番組っぽく仕上げてあることは分かるけれど、ここまで自然な台詞になっていたとは。
もっと早く、もっと早く歌詞の魅力に気付いていたかった。
ポルノグラフィティだけじゃなくて、いろんな歌に面白い歌詞が隠れているんだと思う。
それは昭和に流行った曲もそうだし、最新ミュージックも同じだろう。
何かのBGMとして聴くのもいいけれど、音の面白さ、言葉の面白さにもっと注目していたい。
ノリと勢いだけで突っ走るのか??と思う人たちの歌詞が、実は濃くて厚くて楽しみがたっぷり隠されているのかもしれない。