インタビューを始めて、気づいたことがある。
話し方がイケてなさすぎ
口達者で流れるように言葉が出てくるとは思っていないけれど、それなりにイメージていたレベルがあった。
あまりにもそれを下回っていたので、そっと心の奥底にしまっておこうと思った。
インタビュー中、ボイスレコーダーで録音し、それを書き起こして記事にする。
録音した音声データを聴かないと記事にならない。頭の中に残っている会話の内容とメモだけではボリュームが足りない。
やっぱり録音データを聴かなければいけないのだ。自分の声が変に聞こえることには慣れた。自分自身が認識している声と、相手に聞こえている声は違う。
それにしても、話し方はひどい。会話と会話の間、リアクション、相手への質問の投げかけ。
インタビューに応じてくださった方、本当にありがとうございました。
自分ではテンション高めで攻めていたつもりでも、まったく平坦で抑揚がなかったこともあった。
この程度でしかリアクションができていなかったのか。なんて落ち込む原因の一つに。
こうやって、残念なことに気づけたのはよかったけれど。
録画の場合はもっと残酷だ。
自分自身の動きや動作、身なりも残ってしまう。
立ち方、座り方がイケてない。服装が残念、ジェスチャーが思ったようにできない。
ということが、分かってしまう。
自分と向き合うことなんて、そんなになかったから。現実とは残酷なものである。
ふと鏡を見たとき、「あれ、白髪が増えてきた?」「あれ、お腹が出てきた?」と、そんなシーンをドラマで見てきたけれども。
それ以上に自分が見えること、自分自身を見なきゃいけないこと。
録音、録画はなかなかシビれる。写真に写るのも同様だろう。
インタビューを通じて、自分の弱点がボロボロ出てきた。
思った通りに自分自身を操れていないことが分かった。
客観的に自分を見ることは嫌いだ、ふたを閉じておきたいところ。
とはいえ、そうやって逃げてばかりもいられない。
あれこれ試していくうちに、自分と向き合うタイミングになったのだろう。
逃げないで、向き合って。
それにしても、録音した声や、録画した姿は、見たくないもの。
素直に受け入れられるくらいのレベルになったとき、満足できるレベルになったとき。次のステップに進めるのかもしれない。
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