ちゃんとやれ!

副業フリーランサーの飲み屋話

大きな声で言いたいこと、一人に伝わればいいこと、胸の奥にしまっておきたいこと

大切なものは大切にしまっておきたい。

そういえば、こんなツイートを見かけた。

 

 

たぶん、似たような感覚なのかもしれない。大切なものはしまっておきたい。自分の中だけでも、丁寧に綺麗に残しておきたい。

 

文章を書いていると、書き終わったあとのことを考える。

どれくらいの人に読まれるのだろうか、誰に読まれるのだろうか、どこに載るのだろうか。

 

商業的に言えば、多くの人の目に触れ、多くの人が感じてくれ、次の行動に繋がったとしたら、それが成功なのだ。

でもそれが、商業的でないなら。自分の中から溢れてくるものだとしたら。

 

大きな声で言いたいこともある。「このマンガ、めっちゃ面白かった!!」

ほどほどの人に伝えたいこともある。「3丁目のバス停の前にあるケーキ屋さんのフルーツロールが美味しいんだ」

 

多くの人に伝えたいこと、多すぎると困るのでほどほどの人に伝えたいこと。そうやって声のボリュームを調整しながら文章を書くこともある。

 

ただそれが、大切でデリケートで壊れやすいものなら。

大切なあの人だけに伝われ。

という気持ちで書くこともある。

 

もっと大切で、もっとデリケートで、もっと壊れやすいなら。

書くこと自体、憚られる。

 

その大切な気持ちや空気のような幻想的なそれを、テキストにしてしまった瞬間、壊れてしまうから。

その気持ちは、時間を引っ張ってくることもあれば、音や匂いを連れてくることもある。

往々にして、そこには「大切な人」が一緒に存在している。

 

大切なものほど、大切な人ほど、言葉を多く語らないほうがいい。蛇足だ。

 

だとしたら。

大切な人へ、何を伝えられるだろう。大切な人へ、何を伝えたいだろう。

僕は大切な人に何を届けるのだろう。

 

一人でニヤニヤしながら、ウキウキしながら。

この気持ちは、胸の奥にしまっておこうと思った。

 

今週のお題「大切な人へ」