こんにちは、スズキです。
「生きることは動くこと」を自分自身のテーマとしています。
僕の場合の"動く"とは、移動するということ。
例えば習い事をしたり、ボランティアをしたり、という"動く"ではなく、"距離を伴って移動した"ということ。
それが、近くても遠くても関係ない。
ただ、数値的に見るなら、遠くのほうが面白いよね。
バス、電車、飛行機。移動するときはできるだけ窓側の席をチョイスする。
まるで子供みたいだけれど、それでいい。
車窓からの景色は僕をワクワクさせてくれるし、車窓からの景色は僕に気づきを与えてくれる。
住んでいるところが一定だと、移動に使う手段はある程度決まってしまう。
最寄り駅から主要駅までは地下鉄で。
主要駅からは新幹線や特急で移動する。
距離がうんと離れると、飛行機になる。
いつもの自分と、おでかけ気分の自分をつないでくれるのが「移動」なのだ。
つまり移動中はハイブリッドモード。日常と非日常が共存している。
そのどちらの思考もある状態で窓の外を眺めるのは面白い。
数か月ぶりに乗る電車、その電車から見える景色はガラリと変わる。
雨の翌日に乗れば、橋げたいっぱいまで水位が上昇している様子が見えたり、祭りの屋台が並んでいたりと、その場、その場でストーリーがある。
社交ダンススクールで練習しているマダムを見つけたら「Shall we ダンス?」の映画を思い出したり、駅のそばに10面のテニスコートを発見すれば、路線価はいくらなんだろう、なんて思ったりする。
一人で移動していると、幸いなことに積極的に話しかけてくる人はいない。
それぞれが自分の時間を楽しんでいる。
DSに夢中になっている少年、パリっとしたシャツを着たビジネスマン、孫の隣で小説を読んでるご婦人。
プライベートとパブリックのちょうどいいところ、日常と非日常のちょうどいいところが"移動"にはあるのだから。
その中で、乗り物の外の"何か"と、いつもの自分を引き寄せてくれるのは、窓があるおかげだと思う。
運送屋さんの駐車場はトラックが寸分たがわず並んでいる。この前は田んぼだったのにソーラーパネルが設置されている。あそこにレオパレス、ここには大東建託。ナイター設備がある学校のグラウンド。
そんなところから、たくさんのアイデアが浮かんでくるんだよ。
準備することも、移動中も、もちろん現地でも。
楽しいこと、ワクワクすること、ドキドキすることでいっぱいなのだ。
自分探しはインドやアマゾンまで行かなくても。もっと身近なところで充分にできるもの。刺激が少ないなら自分の解像度をあげて、車窓を眺めてみよう。