文章の構成は「起承転結」だ。
と教わってきた。
起承転結の言葉を知ったのは小学生の頃だっただろうか。
その言葉を、自分のものにできたのは高校生のころだった。
現代文、特に評論文の読解において、起承転結を意識せざるをえなかった。
起承転結の「転」があるから、興味をひかれるのだ。
つまり反対意見(のようなもの)があるから、本は売れる。と、代ゼミの船口明先生が言っていた。
Aって素敵ですよね、Aってやっぱり素敵ですよね、本当にAって素敵ですよね。
と、「転」がない文章は売れない。当たり前のことを、当たり前に言っているだけだから価値が少ない。
「実はね、、、、そうじゃないんだよ」という「転」の要素があるから、人々が「お??」と思って、価値が上がるのだとか。
つまり過去の事実や常識を覆すようなものがあると、大きなフックになるということだ。
それは事実だけでなく、意見に対しても同じで。
誰かの意見に対して反対意見を言うことのほうがピックアップされやすい。
そのバイアスをどれだけフラットにしながら、相手の話や意見を聞けるかが大事だと思っている。
賛成の意見は届きにくい。反対派のパワーにやられてしまうし、どうしても価値が低いと思われがちだ。
ごちゃごちゃした意見に溢れているからこそ。偏らずにニュートラルに。
届きにくい声をきっちり捉えることが重要だと思っているのだけど。